【40代体験談】繰り返すおできは化膿性汗腺炎?粉瘤?症状や治療内容まとめ

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単なる「おでき」だと思っていたものが、実は聞いたこともない診断名をつけられたら…

私は約10年間、痛みを伴うオデキと戦ってきました。

2024年12月に皮膚科で、2つの可能性があるといわれました。

  • 粉瘤
  • 化膿性汗腺炎

現在は、化膿性汗腺炎をメインに治療しています。

この聞きなれない病名(私も初めて聞きました)、一体どのような症状があり、治療をしているのか記憶として残していこうと思います。

ぜひ参考にしてみてください!

治療のぼやきについては「note」で絶賛公開中です。

※この記事は筆者の個人的な体験に基づくものであり、医学的な助言を提供するものではありません。
治療についての詳細は医療機関に相談してください。

目次

はじめて「おでき」を発症したのは10年前

「おでき」が気になり始めたのは10年ほど前からです。

よくできる場所は陰部。小陰唇(しょういんしん)にポツンと「おでき」ができるようになりました。

私は小陰唇の上のほうや、陰部の根元にもできやすいです。

このおできは、違和感を感じ始めてから数日でひどい痛みに変わり、一度症状が悪化し始めると、1週間ほど痛みが続きます。

そして、1週間ほど経過すると膿が出て楽になるのです。

私のおできの特徴

  • かなりの痛みがある
  • おできは1個だけできる
  • 月によって場所が変わる
  • おできの大きさはさまざま
  • 大きいもので小豆くらい
  • 腫れることもある
  • どの体勢をとっても痛い
  • 膿が出て楽になる

おできは3カ月~半年に1回ペースでできるようになり、あまりにも痛いときは、婦人科を受診していました。

婦人科でのやりとりをまとめると……。

  • 婦人科では膿を出す処置のみ
  • 医師からは「粉瘤」と言われる
  • 婦人科領域ではないので皮膚科受診を勧められる
  • 次回「おでき」ができたら必ず受診すること


私は1週間ほどで治ることや、膿が出ると自然に落ち着くようになるので、そこまで重要視していなかったのです。

そんな感じで、おできができても我慢することが増えて、「ほっとけば治るだろう」と婦人科からも足が遠のいてしまいました。

繰り返す「おでき」が特徴です!

子宮全摘が皮膚科受診へのきっかけになる

長年「おでき」と戦いながらも、私が最終的に行動を起こしたのは、2024年7月のことでした。

その時、A総合病院にて子宮全摘手術を受けた後の体調変化が、大きなきっかけになりました。

手術は無事に成功し、退院後も順調な回復を期待していました。

しかし、退院からわずか4日後、炎症反応が高まったため、再入院することに。

この時、約2週間にわたる抗生剤の点滴治療を受けましたが、なぜか陰部の痒みが続いたのです。

A総合病院から塗り薬を処方されたものの不安が残る

A総合病院には入院中から相談していましたが、「陰部の違和感」という訴えに対して、ステロイドの塗り薬が処方されただけでした。

【処方された薬】
・ステロイドの塗り薬

塗り薬を塗っても痒みが治まる様子もなく、日常生活に支障をきたす不快感だけが続きました。

この時点で「これは普通の状態ではない」と感じるようになり、近所の婦人科を受診することを決意しました。

婦人科での診察と驚きの一言

婦人科の診察で、医師に状況を説明し、内診台で診察を受けました。

この時は「おでき」というよりも、痒みのほうがひどかった気がします。

その際、医師から言われたのは、「とんでもない量のニキビみたいなブツブツがある」という驚きの一言でした。

医師も見たことのない量だとか…。

私自身も、目視で確認する勇気が持てず、自分の状態を正確に把握できていなかったため、医師の言葉に大きな衝撃を受けました。

この時、医師から膿をできる限り出してもらい、近日中に皮膚科を受診するよう勧められました。

この白いブツブツは、のちに「フォアダイズではないか?」という診断がついています。

婦人科から近所の皮膚科に受診

婦人科の紹介状を持参して、近所の皮膚科を受診しました。

医師が部位を見ると、「あ~これね!よくあるニキビ!一応、カビの検査してみる?」と言い皮膚の組織を取って検査していました。

結果は「陰性」

医師も「カビでもないし!」と、薬が処方されました。

【処方された薬】
・かゆみ止めの飲み薬
・ステロイドの塗り薬
7日分

7日分の薬を使っても痒みは、治まることはありません。

症状は「ヒリヒリして痛がゆい」といった感じです。

そこでもう一度、皮膚科に受診すると「これね!治ることはないから!治したいなら大きな病院に行って!」と今後は「B総合病院」への受診を勧められたのです。

A総合病院

近所の婦人科

近所の皮膚科

B総合病院

短期間の間に4カ所も医療機関が変わりました。

B総合病院の皮膚科へ受診

約3週間後に皮膚科の紹介状を持参して、B総合病院に受診しました。

看護師さんから「部位に対して、男性医師しかいないですけど大丈夫ですか?」と配慮がありました。

B総合病院での詳細な検査

名前が呼ばれて診察室に入ります。

先生:「つばきさん、10年前も同じような症状を訴えているんですよね」

私:「10年前…?ですか?」

いわれてみれば10年前に、ここの病院で手術したことがあり、この時も手術部位とは関係ない「陰部の違和感」を伝えた記憶があります。

私:「たしかこの時は婦人科へ受診した記憶が…」

先生:
「はい。ただカンジダは陰性でしたよ」

先生:
「なので、まずカンジダの検査と菌の検査をしてみましょう」


そして下着を脱いでベッドの上にあがります。

まずは患部の撮影から始まります。

皮膚科に受診する場合は、かならずシャワーをおすすめします!


カンジダの検査は、こすり取るだけなので痛みもありません。
おできの検査については、注射器のようなもので取っていたので多少の痛みはありました。

先生:「カンジダは陰性ですね」
「とりあえず疑わしい病気から一つずつやっつけていきましょう!」

この時点で、疑わしい病気を一つずつ除外していく診断プロセスが始まりました。

【処方された薬】
・カビの塗り薬
・カビの飲み薬

同時に「患部を清潔に保つこと」「膣の中も洗うように」との指示がありました。

内服は3週間でしたが(途中ギブアップ)、受診日は7日後、14日後、28日後と少しずつ伸びていきました。

もちろん薬なし、様子見のときもありました。

※検査結果は、湿っている部位だけあってか、カビやさまざまな菌が存在していることが判明しました。

※初診では血液検査と尿検査がありました。

デリケートゾーンの症状を話すことへの難しさ

私が皮膚科に受診したときに感じたのが、腫れや痛みの程度、膿が出ている状態などを細かく医師に説明できるかという点でした。

というのも以下の不安点があったからです。

  • 触るとおできの存在は分かる
  • 目視で確認できない位置にある
  • 自分の部位に対して何となく嫌悪感があり直視できない
  • 予約日の時点で「おでき」ができていない
  • 初診では痒みだった

そんな矢先、医師からは以下のアドバイスをいただきました。

診察時に現在の状態をうまく説明できない場合は、「鏡で見る」か「患部の写真を記録しておくように」と言われました。

これらの方法を活用することで、自分自身の状態をより正確に把握し、医師に説明しやすくなるとのことでした。

総合病院受診から2カ月目におできが暴れ出す

はじめて総合病院に受診したときは、おできの痛みよりも「かゆみ」がひどかったのですが、とうとう「おでき」が本領を発揮しました。

B総合病院の皮膚科に通いはじめて2カ月目。

突然、陰部におできができ始め、数日で悪化したのです。

いつもの痛みを伴うおできです。


痛みを何かに例えると、鋭利な物で股を切ったような感じでしょうか。

寝ても起きても座っても立っても痛い。
どの体勢をとっても痛い。
痛みで睡眠もとれませんでした。

それでも丸4日は、我慢したと思います。
陰部を見るとパンパンに腫れあがっています。
耐えきれずに5日目に、予約外で皮膚科を受診しました。

皮膚科に受診すると、写真の撮影から始まり、つぎに腫れた部分に針を刺して中の液体を抜く処置がありました。

麻酔はあるの?

私の場合は麻酔はありませんでした!

化膿した部分に無麻酔で針は、さすがに痛いです。

隣にいた看護師さんも「痛いですよね…」と一言。

が…今までと違い、膿を出す処置でも痛みが引かなかったのです。

【処方された薬】
・抗生剤5日分(飲み切り)
・痛み止め
・抗生剤の塗り薬

尋常ではない痛みがさらに3日続き…。

4日後にトイレに行くと血と膿が出ていました。

これを「自壊」と言うそうです。

病院の処置や薬が効かずに、「自壊」でやっと痛みが引いた形です。

【今までと違うこと】
・膿を出す処置でも痛みが引かなかった
・抗生剤が効かなかった
・自壊で痛みが引いた

痛みの度合いや、期間が今までと違うこともあって、確実に悪化しているなと感じた瞬間でもありました。

このときは、なぜか痒みの症状は消えていました。

おできは1カ月に1回のペースで発生するようになる

病院でおできの処置をしてもらった1カ月後、予約していた皮膚科に再び受診しました。

その時もタイミングよく陰部におできができていたため、医師から「追加でヘルペスの検査をしたい」と言われ承諾しました。

結果は陰性。

悪化しそうな気配があったので、塗り薬を処方してもらいました。

【処方された薬】
・抗菌作用のある塗り薬(毎日塗布)

このときも、受診してから3日後に「自壊」しました。

しかし、その3週間後にも陰部におできができました。
もちろん痛みはあります。

今回は塗り薬が功を奏したのか、そこまでひどい痛みには至りませんでした。

おできは毎回、同じ場所ではなく、できる位置はバラバラです。
左にできたり、右にできたり…根元にできたり…

粉瘤か化膿性汗腺炎かのどちらかの診断

自壊から約1週間後に、予約していた皮膚科を受診しました。

そこで医師から告げられたのが2つの病名です。

  • 粉瘤
  • 化膿性汗腺炎

最終的に、「粉瘤」か「化膿性汗腺炎」の可能性があることを告げられ、現在は「化膿性汗腺炎」をメインに治療を進めています。

外科的治療法を勧められる

まず治療の第一選択として「手術」を進められました。

小陰唇を根元から切除して、粉瘤か化膿性汗腺炎かどうか見極めたい」とのことです。

小陰唇の手術に関しては、2通りあると説明がありました。

  • 部分的に切除する
  • 根元からすべて切除する

つまりこのような感じです

医師の説明では、「部分的に切除する方法」は、見た目の問題からおすすめしないとのことです。

「根元からすべて切除したほうが見た目的にもキレイになる」といわれました。

さらには「小陰唇の切除は美容目的の人もたくさんいますよ」との説明も。

この時点で手術の軽い説明があり、手術は部分麻酔。麻酔時は痛みを感じるかもしれないが手術中は痛くないとの説明もありました。

と急に言われても「はい!お願いします!」なんて勇気がでませんよね。

手術にあたり下記の説明もありました。

  • 手術をしても再発リスクがある
  • 根元部分の「おでき」は完全に取り除けない

手術をしても、完全に取り除くことは難しい状況のようです。

医師から提案されている手術についても選択肢の一つとして検討していますが、心理的負担やリスクを考えると、まだ決断には至っていません。

内服薬と外用薬の使用方法

まずは「化膿性汗腺炎の治療として、抗生剤を開始しましょう」と言われました。

現在は、次回受診日まで抗生剤を服用しています。

【処方された薬】
(内服)
・抗生剤   2錠
 朝・夕食後 28日分

(外用)
・抗菌作用のある塗り薬
 1日2回塗布

風邪のときに処方される抗生剤とは違い、長期で服用できる薬と説明がありました。
薬剤師さんからも「ニキビに処方される薬です」と言われました。

服用する前に肌がキレイになるのかと期待しましたが、今のところ変化はありません。

この抗菌薬を服用する前に、肝機能と腎機能をチェックするために血液検査と尿検査がありました。
次回受診日の前にも、血液検査と尿検査の予定です。

治療をはじめてからの経過と改善状況

抗菌薬を服用してから2週間ほどで、おできが再発しました。

化膿性汗腺炎とは?

化膿性汗腺炎とは、毛包(毛根を包む組織)が長期間炎症を起こし、膿がたまる慢性の皮膚の病気のようです。

赤く腫れ上がった痛いおできが繰り返しできるのが特徴で、わきの下や鼠径部、お尻、あしの付け根、胸の下などによくみられるとのこと。

詳しい内容については、「MSDマニュアル家庭版」「繰り返す痛いおでき.com」「日本皮膚科学会」に詳しく掲載されています。

情報源概要特徴
MSDマニュアル家庭版一般家庭向けに医療情報をわかりやすく解説するオンラインマニュアル。
世界中で利用される医療リファレンスの家庭版。
専門家が監修した信頼性の高い情報。
簡単な言葉で医学知識を説明。
広範な医療トピックを網羅。
繰り返す痛いおでき.com「おでき」に関する情報を提供する専門的なウェブサイト。

一般向けの解説と治療法を詳述。
化膿性汗腺炎に特化。
専門的だが図解が親しみやすい。
日本皮膚科学会日本の皮膚科学分野の学会公式サイト。

医療従事者向けだが、一般向けの健康情報も提供。
医療従事者に向けた学術的内容。
ガイドラインや症例報告も充実。
日本国内の最新医療情報に基づいている。

医師からの原因の説明はあった?

もし「化膿性汗腺炎」だった場合は「免疫機能の異常」と説明がありました。

私たちの体には、炎症が起きたときにスイッチをオフにする機能が備わっているのだそうです。

健康な状態であれば、このスイッチがちゃんと働いて炎症を抑えられるのですが、私の場合は、そのスイッチがうまく機能せず、ずっと「スイッチオン」の状態が続いてしまうとのこと。

その結果、症状が悪化してしまうそうです。

だから子宮全摘したときも炎症反応が高く、2週間も入院することになったのかなとも感じました。

化膿性汗腺炎のリアルな声

韓国ではありますが、芸能人でも告白した方がいるようですね。

最後に

約10年間、「ただのおでき」だと思って放置していた痛みや腫れが、実は「粉瘤」か「化膿性汗腺炎」ではないかと診断されました。

カンジダだと思い婦人科へ受診した結果、ずっと悩んでいた「おでき」がタイミングよくあらわれ、総合病院にて今は二つの病名の疑いがかかっている形です。

現在は、患部を清潔にすることや、抗生剤、塗り薬で治療を続けています。

今、思うことは「単なるおでき」や「かゆみ」は、我慢してはいけないということ。

陰部というデリケートな部位ゆえ受診をためらっていましたが、我慢せずに早めに診察を受ける重要性を痛感しました。

痛みを伴う「おでき」との戦いは続きますが、同じ悩みを抱えている方の参考になれば幸いです。

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