南天の木を切ると災いが起きるのは本当?理由や言い伝えを解説!

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「南天の木を切ると災いが起きる」という言い伝えがありますが、本当なのでしょうか?

自宅の庭の南天を自分で切った場合、「何かしらの災いを招くのでは?」という不安も感じるかもしれません。

そこで今回は、南天の木を切ると災いや不運が引き起こされるのか、真相を解明します。

目次

南天の剪定とは?

南天(ナンテン)は強い生命力を持っているので、育てるのが比較的簡単な樹木です。

しかし、適切な手入れをしないと、成長速度の速さが災いし、枝が密集して枯れることもあります。

長く楽しむためにも、定期的に剪定を行う必要があります。剪定のメリットはどこにあるのでしょうか。

樹木を管理しやすい高さに保てる

南天は、常緑低木ですが自然のまま育てていると、1~3メートルまで伸びます。

高いもので5メートルまで成長するよ!

剪定をしないで放置すると、下記のようなデメリットも。

デメリット
  • 樹木が大きくなりすぎて隣の家に迷惑をかけてしまう
  • 高さがありすぎると支えられなくなる
  • 風が強い日は90度近く曲がって見栄えが悪くなる

管理しやすい高さを維持しないと大変なんだね!

定期的な剪定は、南天が敷地外へはみ出すことを防くほかに、枝が広がることによる近隣とのトラブルを避ける効果も。

台風や強風の際に南天が倒れて周囲の構造物(カーポートやフェンスなど)を壊すことを防ぎます。

最悪の状況を考えると、通行人や車への危険を減らす効果もあります。

通気性と日当たりが改善し病害虫の予防につながる

南天(ナンテン)に影響を与える害虫は、カイガラムシ、ハマキムシ、ケムシなどが挙げられます。

カイガラムシは植物に寄生し、成虫になるとほとんど動かずに樹液を吸います。

このカイガラムシ。排出物が樹木に付着することで「すす病」を発生させます。すす病は、葉に黒いすす状のものがついて、光合成を阻害する厄介な病気です。

カイガラムシは人間には無害ですが、植物には深刻な影響を与えるため、幼虫の段階での薬剤による駆除が効果的です。

枝や葉の付け根に綿のようなものがへばりついていたら要注意!

成虫になると硬い殻で覆われるため、ブラシで擦り落として除去する必要があります。

南天は枝がすぐに伸びる特性があるので、放置していると葉が密集してしまいますよね。

剪定をしなければ、木の内部の通気性が悪化して湿気がたまり、害虫が付きやすい環境も生じます。

葉が密集していると害虫駆除もしにくいね!

適切な剪定とメンテナンスが、害虫を予防する鍵となるのです。

南天の寿命を延ばす効果がある

南天は、一本の茎の根元から複数の茎に分かれて成長します。

株立ちといいます。

通常の一本立ちの木と比べると、個々の幹が細いので根元から切っても問題ありません。

古い枝を切ると、傷の治癒過程でできる組織から、新しい芽が出やすくなります。

新しい芽が出てくれば、普通よりも10年から20年長く元気に育ちますよね。

剪定は南天をきれいに保つだけでなく、長生きさせる助けにもなるのです。

南天を切ることで起こる縁起や災いとは?

南天の剪定の重要性を解説してきましたが、「南天を切ると災いが起こる」という言い伝えも存在します。

これから南天を切ろうとしている方は、「災い」と聞くと不安になるかもしれません。

では、どのような災いがあるのか解説していきたいと思います。

南天は縁起の良い木だから?

南天は「難転(難を転じて福をなす)」という語呂合わせから、縁起の良い木として親しまれてきました。

赤い色は縁起が良いとされ、江戸時代後期からは慶事にも用いられるようになったそうです。

江戸時代の百科事典『和漢三才図会』には、「南天を庭に植えると火災を防げる」と記述もあるくらいです。

赤い実は「火災除け」として玄関前や庭に植えられ、さらに鬼門除けとして鬼門や裏鬼門、トイレの近くにも植えられていました。

「縁起の良い木を切ること=罰当たりなこと」と考えられていたのでしょう。

木には魂が宿っているから

そもそも日本では、大木であれ庭木であれ、木には神や精霊が宿っていると信じられてきました。

家の庭木であっても、守り神として扱われることが多いのです。

生きている木をむやみに伐採することは、タブーとされてきました。

木を切るときに、伐採する木の四隅に塩と清酒をまき、お清めをする場合もあります。

鬼門や裏鬼門に植える木だから?

南天は、悪い気を払う力を持っているとされ、鬼門対策として植える習慣があります。

鬼門とは家の北東の方角で、裏鬼門とは南西の方角です。家相では鬼が出入りする不吉な方角と言われています。

表鬼門である北東の方角には赤い実をつける南天を、裏鬼門とされる南西の方角には白い実をつける南天を植えるのが良いとされています。

風水的にも、邪気が入ってくる鬼門の南天を切ると、災いが起こると考えられてきたのです。

南天の剪定の時期:最適なタイミングとは?

そもそも南天を剪定したいときに適した時期はあるのでしょうか。ここでは、最適なタイミングについて解説していきます。

2~3月に剪定するのがベスト

南天の剪定は通常、2月から3月にかけて行うのが良いとされています。

なかなか寒い季節だね!

時期を逃すと実がつかない可能性もあるんだよ!

目安としては、赤い実が落ちた後が剪定の適切なタイミングです。

5月もタイミングとしては、まだ間に合いますので、時期を逃さないようにしましょう。

梅雨時期は剪定しない

南天は梅雨の時期に受粉を行うため、花芽がついている時期に剪定を行うと受粉がうまくいかず、実がなりません。

7月から8月にかけては、翌年の花を咲かせるための花芽が形成される「花芽分化」の時期です。

花芽がついている時期に剪定をすると、実をつけるはずだった枝や翌年の花となる花芽を誤って切ってしまうリスクがあります。

花が咲き終わった時期の剪定はNG

花が終わった後の枝は、実をつける準備をしているため、この時期に剪定を行うと実がつかなくなる可能性があります。

南天の開花時期は、6~7月頃で、白い花を咲かせます。

南天は冬に赤い実を楽しむため、できるだけ剪定は避けてください。

南天の災いを起こす切り方や避けるべき日とは

災いが起こりやすい日や切り方などはあるのでしょうか。ここからは、南天をきるときに避けたほうが良い切り方や日にちについて解説していきます。

【木を切ってはいけない日】土用の日

土用の日は、各季節の始まりである立春、立夏、立秋、立冬の前の18~19日間をさします。「春土用」「夏土用」「秋土用」「冬土用」とも言われています。

土用の日
  • 立春が2月4日の場合:土用は1月17日~2月3日
  • 立夏が5月6日の場合:土用は4月17日~5月5日
  • 立秋が8月8日の場合:土用は7月20日~8月7日
  • 立冬が11月8日の場合:土用は10月21日~11月7日

土用の期間は、土を支配する神、土公神(どくしん、またはどこうしん)の影響下にあるとされます。

土用の日に土を掘るなどすると、土の神様が怒るという言い伝えがあることから、木の伐採は避けるべきとされています。

【木を切ってはいけない日】大つち・小つちの日

「大つちの日」や「小つちの日」に木を切ると、樹木が虫害に遭いやすくなったり、腐敗しやすくなったりすると言われています。

大つち・小つちの日
  • 大つち:庚午から丙子までの7日間
  • 小つち:戊寅から甲申までの7日間

大つち・小つちは、土をつかさどる神である土公神が休息しているとされる日です。

この期間中は土を扱うことがタブーとされ、木を伐ると虫害や腐敗のリスクが高まると言われています。

2024年のカレンダー

大つちの日程小つちの日程
1月2024年1月7日 – 1月13日2024年1月15日 – 1月21日
3月2024年3月7日 – 3月13日2024年3月15日 – 3月21日
5月2024年5月6日 – 5月12日2024年5月14日 – 5月20日
7月2024年7月5日 – 7月11日2024年7月13日 – 7月19日
9月2024年9月3日 – 9月9日2024年9月11日 – 9月17日
11月2024年11月2日 – 11月8日2024年11月10日 – 11月16日

え~と…土用の日と大つち・小つちの日を避けるとなると…2月の後半くらいが良いかしら。

気にしていたらキリがないしね!あくまでも目安だよ!

伐採しなければ大丈夫

鬼門に植えられた南天の剪定に、不安を感じる人もいるようですが、剪定と伐採は、目的や意味が異なります。

伐採とは

伐採は根本から切り倒す作業で、木を完全に取り除く目的で行われます。伐採された木は成長することはありません。

剪定とは

一方の剪定は木の形を整えたり、成長を促進させたりするための作業です。剪定の目的は、庭木の見栄えを良くすることに加えて、日光の取り込みを改善したり、風通しを良くしたりするなどの健康管理も含まれています。

剪定を行っても、木は生き続けますので、良いことと捉えるべきでしょう。

南天の剪定するときの注意点とは?

南天を切るときの注意点も解説していきます。

実がついている枝を切ること

一度実をつけた枝というのは、次の1~3年間は実がつきません。

次の年に実をつける別の場所に栄養をしっかり届けるために、不要な枝を剪定し、栄養の消費を抑えることも大切です。

剪定する際には、今後しばらく実が付かないと予想される枝を選んで切ります。

実が熟した枝は、見頃のときに剪定しても良いでしょう。剪定作業を最小限にできるほかに、観賞用に使える枝を収穫することも可能です。

見ごろに剪定するとは一石二鳥だね!

根元から切る間引き剪定が基本

南天は、間引き剪定が基本です。

間引き剪定は、樹木の形を維持したまま、枝の一部を根元から切り取る方法。

日当たりや作業性を向上させるための剪定で、込み合っている枝を取り除くことで樹が安定し、花芽がつきやすくなります。

樹木中心部の枝が直立するように、競合する強い枝を剪定します。

全体が三角形の形状をなすように整えるのがポイントです。

切り戻し剪定も同時にすると高さが抑えられる

好みの高さに幹を切る「切り戻し剪定」も同時にすると、高さを抑えられます。

「切り戻し剪定」は、南天の木が過度に伸びた際に、高さを低くするために行う作業のこと。

枝を付け根から切るのではなく、途中まで切り詰めて短くします。

南天は強い生命力を持っているため、幹を切っても成長には影響しません。

切り戻し剪定の方法
  • 木の高さをどれだけにするかを決めます。
  • 理想の形を目安にして、伸びすぎた部分を切り落とします。
  • 木全体の形を整えるために、全体を見渡します。
  • 樹形を乱す枝があれば、それも一緒に剪定します。

切り戻し剪定は樹形を整えるだけでなく、新芽の成長を促す効果もあります。

好みの高さで幹を切ることで、樹木も健康に育ってくれるでしょう。

まとめ

今回は、南天を切ると災いが起きる理由について解説してきました。

  • 南天は縁起の良い木
  • 木には魂が宿っている
  • 鬼門や裏鬼門に植える木

といった理由から切ると災いが起こるとされてきたのでしょう。

災いが起こるからと剪定をしないで、樹木が枯れてしまったら意味がありませんよね。

不安を感じるよりも、木の健康を考慮して積極的に剪定を行いましょう。

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