成功している人は、こぞってトイレ掃除をしていると聞く。
「たかがトイレ掃除」と思うだろうが、掃除には5つの徳が存在し、積み立てることで人生が変わるという。
さらにトイレは神様も存在する。運気上昇の秘策は、自宅に住んでいる神様の機嫌を損ねないことだ。トイレ掃除は、利益や幸福をもたらすための修行と考えるといいだろう。
自宅にいながら、簡単に運気が上がるとすれば、トイレ掃除も楽だと思うのだが……。
さすがに毎日となると続かない。
だが私は、運気上昇のために、365日トイレ掃除を実証しようと考えた。
毎日トイレ掃除を続けることで、運気はどうなるのか探ってみたいと思う。
トイレ掃除をしようと思ったきっかけ
私は2017年からフリーランスとして働きはじめ、業務委託契約を結びながら仕事をしている。業務委託契約を結んだからといって、生活が安定しているわけではない。
フリーランスは、つねに収入面で不安がつきまとう。自分の体調が悪くなれば収入もゼロだ。
入稿する瞬間は、いつも緊張する。取引先が気に入らなければ、修正が入り時間もかかる。精神面、体力面、金銭面すべてにおいて万全でなければ勤まらない。
運気をあげるには掃除が良いらしい
手っ取り早く運気を上げる方法はないのかと考える。運気と言えば仕事運、健康運、恋愛運、金運とさまざまな種類があるが、フリーランスに直結するのは仕事運と金運だ。
仕事運や金運が上がれば、心も余裕が出てくる。
「運気を上げる方法」を調べたところ、共通している点は掃除だった。
とにかく家の中を奇麗に保っていれば運気は上がるらしい。
とくにトイレ掃除は、効果が得られやすいとのことだった。
掃除で得られる5つの徳
掃除は仏教の教えと深い関りがある。仏教ではお釈迦様の教えにより「掃除の功徳(くどく)」と呼ばれる善行があり、掃除を通じて現世や来世に福をもたらすとされる。
ただし「良いことをすると利益が得られる」のではなく「見返りを求めない心」が大切だという。
- 自心清浄:自分の心が清められる
- 他心清浄:他人の心まで清められる
- 諸天歓喜:周囲の環境が活き活きする
- 端正の業を植ゆ:人の心も物事も整う命終の後、まさに天上に生ずべけん:亡くなったあとでも、必ず天上に生を受ける
つまり汚れを受け入れ、謙虚な気持ちで掃除に取り組めば、精神が安定し気持ちも清められるという教えだ。
家にはさまざまな神様がいる
掃除は、見返りを求めず謙虚に行う点は理解できた。この点で「金運を上げたい」といっている時点でアウトのような気もするが……。
では「なぜトイレ掃除は金運があがるのか」という点が疑問に残る。
徹底的に調べると「トイレには神様がいる説」が有力だった。
基本的に家が完成すると、神様が続々とやってくる。
有名な神様は10人だ。
家の場所 | 神様の種類 |
家 | 福の神(ふくのかみ) |
土地 | 屋敷神(やしきがみ) |
門 | 天石門別神(あまのいわとわけのかみ) |
玄関 | 毘沙門天(びしゃもんてん) |
柱 | 大黒様(だいこくさま) |
居間 | 氏神(うじがみ) |
押入れ | 納戸神(なんどがみ) |
トイレ | 烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう) |
お風呂 | 弥都波能売神(みづはのめのかみ) |
台所 | 三宝荒神(さんぼうこうじん、さんぽうこうじん) |
トイレの神様がもたらす効果
トイレには烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)と呼ばれる神様が有名だ。トイレの神様は重くたくさんの財宝を持っているため、他の神様よりも到着が遅くなる。到着した頃にはトイレしか居場所がないという。
トイレ掃除により烏枢沙摩明王が喜び、恩恵を受けられることが、金運上昇の由来とされる。
さらに七福神の一人である弁財天(べんざいてん)もトイレの神様だという。女性の神様で芸術や音楽を得意としているが、手洗い場を掃除することで運気が上がると言い伝えられている。
トイレ掃除で金運があがるのか実証
トイレ掃除は、功徳と烏枢沙摩明王と弁財天の恩恵により、金運が上がるという答えにたどりついた。
「欲を出すな」と言うが私も人間だ。トイレの神様を信じたい。
今年からトイレ掃除を取り入れ、どのような変化があるのか実証してみようと思う。
トイレ掃除の目的
・トイレ掃除で金運はあがるのか実証する
トイレ掃除の内容
・365日自宅のトイレを掃除する
- 仕事の収入はあがるのか
- 年末ジャンボを購入すると当たるのか
- 競輪で3連単は当たるのか
- 臨時収入はあるのか
- 道を歩いていて現金を拾うことはあるのか
余談だが、競輪は自宅近くに競輪場があり、毎年12月30日のみ車券を購入している。
競輪に詳しいわけではなく、好きな色で3連単を1枚だけ買っている。
他にも利点がある
トイレ掃除は、金運以外に多くの利点があると知る。
・健康運があがる
・妊婦がトイレ掃除をすると美しい子供が生まれる
・不浄除け
・運気上昇
私が子供の頃は、母に「トイレ掃除は、かわいい子供が生まれるからしなさい」と無理やりさせられていたものだ。
残念ながら出産予定はないが、上記の点も意識しながらトイレ掃除を続けてみようと思う。
わが家のトイレ事情
わが家は築30年ほどで、一棟にトイレが3カ所あり、1階に小便器と洋式、2階に洋式の間取りだ。さらに車庫に和式トイレもある。
1階の便器は30年経過しているためか古く、表面も汚れが付きやすくなっている。
昔は祖母に「便座の裏側が汚れているから奇麗にしなさい!」と注意されていた。
その都度、心の中で「なぜ自分で掃除しないのか?」と思ったのだが、わが家の住人は昔からトイレ掃除は苦手らしい。
わが家のトイレ掃除のやりかた
トイレ掃除というのは実に億劫で、準備する用具も多々ある。
トイレブラシ
ゴム手袋
雑巾
バケツ
アルコール
わが家は浄化槽のバクテリアがいなくなるという理由からトイレ用洗剤は使わない。便器磨きは、水洗いで済ませている。
まずゴム手袋を装着し、トイレブラシで便器を洗う。濡らした雑巾で便器や便座、床、扉、窓などを拭いていく。拭き掃除は、除菌もかねてアルコールを使っているが、何度も雑巾を洗う手間がある。
小便器の掃除に至っては、便器に黒ズミが発生していることもあり、一応ブラシで磨くものの隅々まで奇麗にする概念はなかった。
2階のトイレはリフォーム済みだが、排水の関係上、配管はむき出しだ。さらにトイレ内に手洗い場まである。
掃除用具は使い捨てを使えば楽になるが、費用面を考えると踏み切れない。
準備の大変さ、トイレ掃除の必要性の有無、個数の多さで、1週間に1回程度になっていた。
トイレ掃除が面倒くさい理由
トイレ掃除は、怠っても生活に支障が出ない点があげられる。
皿洗い、洗濯などは怠ると影響が出るが、トイレに至っては埃と共存するだけで生活はできる。
トイレは密室空間で、家族が用を足したあとは臭いもこもる。
家族の排便後すぐに、掃除する気持ちにもなれない。
「臭いが消えるまで待とう!」とすれば、トイレ掃除は遠のいていく。
私にとって「どのように日課にするか」が問題になった。
トイレ掃除を続ける秘策
2023年に入り、新年の抱負として「毎日トイレ掃除」を追加した。
1年間も続けるには、今までとは違う作戦を立てなければならない。
続かない理由は、面倒くさいといった考えの他に、トイレ掃除の順番に原因があると考えた。
家事の順番見直し
優先順位の高い家事からはじめ、気分を上げていく方向にした。
怠ると支障が出やすい皿洗い、洗濯でアドレナリンを出したところで、トイレ掃除に移行する。
掃除の基本は何でも奥からだ。玄関から遠い場所から掃除すると効率がいいと聞く。トイレの間取りも、玄関に近いため最後にした。
この結果、家族がトイレに集中しやすい時間帯を避けられ、個室内の臭いも軽減されスムーズに進んだ。
掃除用具を新しく変える
日課にするため、トイレブラシ、雑巾、スリッパなど、すべて新しい掃除用具に買い替えた。古いものを使うより気分が良く精神面でも効果がある。
気分転換のためではあったが、汚したくない精神が働き、掃除用具まで丁寧に扱うようになった。トイレ掃除が億劫な人は、掃除用具を買い替えてみてほしい。
トイレ掃除1カ月目の金運効果は?
気がつくと1カ月経過し、トイレ掃除は日課になった。
肝心なのはトイレ掃除の日課ではなく、金運を上げるための試みだ。
トイレ掃除1カ月目の効果
トイレ掃除を1カ月実践して、仕事運が上昇したと実感する。フリーランスとしての活躍の幅は広がり、前月よりも収入は上がった。
こうしてブログを書く余裕もできた。
反面、実感できなかった面もある。
・懸賞や宝くじは当たらない
・お小遣いといった臨時収入はない
季節柄、外出していない部分もあり「道を歩いていてお金を拾った」や「宝くじが当たった」といった体験はない。お小遣いをもらう年齢ではないが、これといった臨時収入もない。
トイレ掃除をはじめて1カ月経過したが、金運のビッグウェーブが待ち遠しい。
まとめ
トイレ掃除は面倒くさい部分もあり、習慣化が難しい点があげられる。
「時間がない」や「面倒くさい」と思うのではなく、掃除の順番や用具の買い替えなどで、気分を変えていくことも大切だ。
トイレ掃除は、心も磨かれる。埃ひとつない奇麗なトイレを使うのも悪くない。
金運に関しては仕事運で効果はあったが、臨時収入面では期待外れだった。
私は諦めずに、年末ジャンボが発売される日まで続けようと思う。
これで私は億万長者だ。
2カ月目のトイレ掃除はどうなるのか、楽しみにしていただけるとありがたい。