南天は縁起が良い?花言葉が怖いって本当?効果や家庭での活用方法を解説!

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南天といえば、お正月の飾り葉や赤飯の上に用いられたり、魚や煮物の上に添えられていたりしますよね。

南天って縁起が良いから飾るんじゃないの?

庭木や盆栽としても用いられていていますが、「縁起が良い」由来はどこから来ているのでしょうか。

そこで今回は、南天の意味や効果について解説していきます。

南天の言い伝えや、花言葉についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

南天とは

まず南天とは、どのような特徴があるのか基本情報をまとめてみました。

南天の基本情報

項目詳細
科・属メギ科ナンテン属
性質・分類常緑低木
原産地中国
和名ナンテン(南天)
樹高1~3メートル
3回3出羽状複葉
開花時期5月~6月(花持ち期間は3~5日程度)
果期11~12月(晩秋~初冬)
用途庭木、盆栽、苔玉、かいしき、生け花

ナンテンは、メギ科に属する常緑低木です。中国原産で、日本には江戸時代以前に伝わりました。

ナンテンの葉は、一つ一つが3つの小さな葉に分かれていて、先が尖っているのが特徴です。葉の色は、濃い緑色でやや光沢があります。

南天は葉を支える茎の部分にも特徴があるよ!

ナンテンの葉柄(葉を支える茎のような部分)の基部には、膨らんだ部分があります。

この膨らみによって葉は茎にしっかりと固定され、樹木全体の安定性が保たれているんですね。

和の雰囲気がとても強い樹木ですが、欧米で品種改良された南天が日本に逆輸入されるほど人気の樹木です。

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南天の開花時期

南天の花の特徴

  • 開花時期は5~6月ごろ
  • 6弁の白い花を多数咲かせる
  • 雄しべは黄色で6本

花は初夏、5月から6月です。

茎の先端にある葉の間から円錐形の花序が伸びて、6弁の白い花を咲かせます。

花には6本の黄色い雄しべがあり、中央に位置する雌しべの柱頭は紅色になっています。

実際は開花よりも、赤い果実や紅葉する葉の色を楽しむ方がほとんどです。

ナンテンの名前の由来

ナンテンには別名があることを知っていますか。

ナンテンの別名

  • 南天燭:冬に目立つ赤い実が灯火を連想させる
  • 南天竹:葉や幹が竹に似ている

もともと中国では、冬に赤い実の周りに鳥が集まる様子から「食堂の灯りのようだ」とみなされ「南天燭(ナンテンチュー)」と呼ばれていました。

また葉の形状が竹に似ていることから「南天竹」とも呼ばれ、これらを音読みして「ナンテン」という名前が生まれました。

ナンテンの種類

左:シロナンテン(白南天)
右:アカナンテン(赤南天)
オタフクナンテン(お多福南天)
キシンナンテン(錦糸南天)

ナンテンは1種類だけではなく、さまざまな品種が存在します。

ナンテンの種類
  • 白い果実をつける「シロナンテン」
  • 夏は緑葉で冬になると葉が赤に色づく「オタフクナンテン」
  • 糸のように細い葉「錦糸(キンシ)南天」
シロナンテン(白南天)

赤色の天然色素であるアントシアニンが欠けているため、果実は黄白色に熟します。

紅葉しないため、冬でもその鮮やかな緑色の葉を楽しめるナンテンです。

アカナンテンと比べると、実は大きめですが数は少なめです。

オタフクナンテン(お多福南天)

オタフクナンテンは、ほとんど花や実をつけることがありません。

通常のナンテンよりも葉は細長く、丸みがあるのが特徴です。「オカメナンテン」という別名でも知られています。

キシンナンテン(錦糸南天)

錦糸(キンシ)南天は、花を咲かせることはほとんどなく、果実もほとんどつけません。

寒い季節になると、葉が鮮やかな赤色に変わることが大きな特徴です。

ナンテンの赤い実は鳥の大好物

夏の時期に白い花を咲かせ、冬になると赤い実をつけることで知られていますよね。

ナンテンの果実は、鳥の好物と言われています。

実際の味は、吐き出すほどの苦みがあるそうです。鳥が好物というよりは、色が鮮やかに写るのでしょうね。

冬は昆虫も果物もない時期ですし、食べるものが「南天しかない!」という感じでしょうか。

鳥が果実を食べると、消化されずに残った種子が鳥のフンとともに広範囲に運ばれて、新たな場所で育つきっかけを作ってくれるのです。

南天は縁起が良いの?

南天は、当て字で「難転」と表されていて、「難を転じて福となす」という意味を持っています。

邪気を払うとされる力を持つため、鬼門除けのために「鬼門(北東)」に植える風習も残っています。

鬼門とは

鬼門には北東方向(表鬼門)と南西方向(裏鬼門)の二つがあります。

家相の考え方では、表鬼門から鬼(邪気)が入り込むとされてきました。

北東と南西は、陰陽の間にあって不安定とされていて、裏鬼門も表鬼門と同じく、縁起が悪い方角と言われています。

南天は、「鬼を封じ込める」意味を込めて、表鬼門(北東)に植える方が多いようです。

逆に「難を転じ福をたくさん呼ぶ」といった意味を込めて、裏鬼門(南西)に植える方もいます。

南天の花言葉は怖い?

南天の花言葉に「怖い意味」は、込められているのでしょうか。

ここからは南天の花言葉について解説していきます。

南天の花言葉とは

バラに「愛」や「美」という花言葉があるように、南天にも花言葉は存在します。

南天の花言葉は、どのような意味が込められているのでしょうか。

赤南天の花言葉

赤南天の花言葉は「私の愛は増すばかり」「よき家庭」「幸福」です。

赤い色は、情熱、強さ、活力といった、前向きなエネルギーを持つ色です。

愛情を深めたい人、家族との関係を良くしたい人、幸福を求めている人、モチベーションや活力が必要な人に適しています。

松や竹と相性が良いので、和装をまとう結婚式では、ブーケやテーブルの装飾によく用いられます。

白南天の花言葉

白南天も赤南天と同様に小さな白い花を咲かせます。

白南天の花言葉は、「深すぎる愛」「機知に富む」「募る愛」です。

白色は、純粋、清潔、神聖などの意味が込められています。

素直な性格になりたい方、知恵を必要とする人、愛情の成長を望む人、私利私欲をなくしたい人に向いています。

情熱を表す赤南天と、清浄さと禊(みそぎ)を象徴する白南天の組み合わせは、最も縁起が良い組み合わせといえるかもしれませんね。

南天の使い道

南天の使い道についても解説していきます。

赤飯の上に

赤飯の上に、南天の葉が添えられているのを見たことはありませんか。

赤飯の上に南天の小枝が添えられるのは、南天の葉に含まれる「ナンジニン」という成分が関係しています。

「ナンジニン」は、熱や水分に反応して防腐効果を持つ「チアン水素」を生成し、食品の腐敗を防ぐ効果があります。

熱い赤飯の上に南天の葉を置いて蓋をすると、熱と水分で「チアン水素」が生成されて、腐敗を防いでくれるのです。

昔の人の知恵はすごいね!

赤飯は仏壇や神棚にお供えしてから食べることも。食べ物が傷んでしまわないように、南天の葉を添えていたのですね。

飾り葉として

南天の葉は、和食の盛り付けや、おせち料理の飾り葉としても使われています。

和食の盛り付けのときに、南天の葉があると、格調高い雰囲気を演出できますよね。

色味が少ないおせち料理などに南天の葉があると、彩が加わり鮮やかになるでしょう。

門松や正月の生け花として

南天は、お正月の門松や生け花にも使用されています。

「困難を幸運に変える」という意味が込められているため、災いを避けるために昔から用いられていました。。

南天の実は小さくて赤い色が特徴ですので、お正月の竹や松の飾りと一緒に用いると、美しく映えます。

医薬品として

南天の赤い実は、咳の緩和、発熱の軽減に役立つとされています。

果実にはアルカロイドのドメスチンやイソコリジンなどが含まれ、ドメスチンには知覚神経や末梢神経を麻痺させ、心臓の運動を抑制する作用がある。漢方では止咳の効能があり、咳嗽や喘息に用いられる。葉から研究されて開発されたトラニラストは抗アレルギー薬(リザベン)として利用されている。漢方薬の八味丸とあわせ、白内障のかすみ目や視力低下に用いられる。

引用元:長岡市医師会

おなじみの「南天のど飴」も南天の実が原料です。

種類も豊富ですので気になる方はぜひお試しください。

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南天には毒がある

南天は、のど飴に利用されていますが、生で摂取すると危険です。

身に含まれている毒の成分は、以下の通りです。

実にはドメスチン、ナンテニン(o-メチルドメスチシン)、ヒゲナミンが、葉にはナンジニンなどが多く含まれている。

大量に経口摂取すると意識障害、痙攣、呼吸麻痺などが生じる。

引用元:岐阜医療科学大学 薬学部

乳幼児がいる家庭では、気をつけてくださいね。

南天の赤い実や葉は、しっかりと乾燥させる必要があります。

実はなかなか乾燥しないからね!

飾り葉程度であれば構いませんが、生で食べると危険ですので、注意してください。

飾り葉として使う場合は安全なの?

チアン水素は猛毒ですが、ナンテンに含まれているのは、極微量なので、使用しても危険は全く無いといわれています。

引用元:ナンテン – 額田医学生物学研究所・付属病院

南天の葉の毒は、ごく少量ですので人体に影響はないと言われています。

ですが、大量に使用するのは危険ですので、飾り葉程度にしてくださいね。

まとめ

縁起が良いのは、南天を当て字で「難転」と表されていて、「難を転じて福となす」という意味が込められているからと判明しました。

殺菌作用のために赤飯の上に用いられてきたり、鬼門除けとして用いられてきたりしました。

花言葉も赤南天と白南天で異なりますが、ポジティブになれる意味ばかりです。怖い意味は含まれていません。

南天には毒が含まれているため、生で食べるのは危険です。使用するときは、「観賞用」か「飾り葉」程度に楽しんでくださいね。

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