【サンスベリアの育て方】100均でもOK?初心者でも室内で楽しめる育成術

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100均にいくと、サンスベリアが売って「かわいい」と思わずほしくなる方もいるでしょう。

根が生えていない苗や小さな鉢で売っていると「どうやって育てるの?」と不安になったりしませんか。

今回は「育てられるのか不安」という方に向けて、100均に売られているサンスベリアの育て方を解説していきます。

目次

100均で売られているサンスベリアとは

まず100均で売られているサンスベリアの種類についてまとめてみました。

100均に売っているサンスベリアの種類

サンスベリアは、日本ではあまり流通していない品種もあり、さまざまな種類があります。

100均に行くと、希少な1点ものよりも、王道の「ローレンティー」が手に入ると思います。

代表的なサンスベリア

スクロールできます
商品種類評価
ローレンティースタンダードな種類。
幅広の多肉質な葉をまっすぐ伸ばす。
1m超の背丈。
ゼラニカ葉に黄色の斑がない。
シルバーがかったダークグリーンの葉。
1m超の背丈。
ハニー小型、背丈約20cm、放射線状の葉。
虎斑のみのゼラニカハニー、斑がないホワイトハニーなどもある
ムーンシャイン薄緑色と緑色の2色の葉。
葉がねじれるように成長する。
40cm背丈
ゴールドフレーム黄色の班と縦班が大きい。
ローレンティーよりも肉厚。
中型サイズ。
マッソニアーナ大きく横幅がある。
1株に1枚~数枚程度しか葉がつかない。
スタッキー葉は真っすぐ棒状に伸びる。
葉に縦の縦溝がある。

上記以外にも、「キリンドリカ」「ボンセレンシス」など種類はたくさん。

100均で販売しているのは、流通量が多い「ローレンティー」です。

100均で購入するメリット

100均でサンセベリアを購入するメリットはどこにあるのでしょうか。

100均で購入するメリット

  • 100~300円で購入できる
  • 小型で場所を取らない
  • 植物の専門店がなくても購入できる

100~300円で購入できる

通常ホームセンターや園芸店で200円~800円するサンスベリアの苗を、100均では100円~300円で購入できる点。

やはり安価で購入できる点が魅力ですよね。

小型で場所を取らない

100均で販売されているサンスベリアは、小型サイズなので、スペースを取りません。

おすすめの場所
  • 一人暮らしに最適
  • ディスク周りのスペースに
  • トイレの空間に
  • キャビネットやシェルフの上に

高い場所に小さな観葉植物を飾ると、空間にアクセントが加わり、魅力的なインテリア効果が生まれます。

植物の専門店がなくても購入できる

100円ショップは店舗数が多いので、植物専門店が近くにない方や、他の買い物の際に気軽に植物をチェックしたい方にとっても便利です。

ガーデニング用品や装飾品なども手頃な価格で提供しているため、初心者や趣味の範囲内でガーデニングを楽しみたい方におすすめです。

定期的に訪れることで、新しい商品や季節ごとの植物も発見できるかもしれませんね。

100均で購入するデメリット

では100均で、サンスベリアを購入するデメリットはどこにあるのでしょうか。

100均で購入するデメリット

  • 苗単体で売っている
  • ポリポットで販売されている
  • 大きいサイズを求めている人には不向き

苗単体で売っている

ダイソーに行くと、苗だけで売っていることもあります。

・根っこが生えていない
・葉は1~2枚程度
・葉がシワシワしているものもある
・付け根の部分に枯れた葉がついている
・品種はローレンティーと思われる

これ…育つの?

タグを見ても発根方法は書いていないからね

苗だけで売られていると、植え付けで迷う方もいるようです。

ポリポットで販売されている

種類によっては、ポリポットで販売している場合も。強化プラスチックの鉢の中にポリポットが入っているケースもあります。

ポリポットとは
苗を育てる際に一時的に使うビニール製の鉢のこと。
長く栽培するには不向き。

100均では小さいサイズ(2号~3号)の苗が販売されていて、植え替えギリギリの大きさまで育てて販売しています。

ポリポットのまま育てていると、根が外に出られないほか、水分がたまって根腐れを引き起こす原因にも。

ポリポットで育てると枯れる場合があるよ!

「そのうち植え替えよう」と思っている人は、枯れる可能性があります。

大きいサイズを求めている人には不向き

また、100均は、大型の観葉植物は取り扱っていないので、すぐに大きなサイズを求める方には向いていません。

専門の園芸店、大型ホームセンター、オンラインショップなどは、多様なサイズと種類の観葉植物を扱っているため、より適した選択肢を見つけられるでしょう。

100均のサンスベリアを育てるために必要な材料や道具

ここからは100均のサンズべリアを育てるために、必要な材料や道具を紹介します。

植え替えに必要な道具や材料

まずは、苗単体やポリポットのサンスベリアを植え替えるときに、必要な道具や材料を紹介します。

苗単体の場合に必要な材料

  • 軽石(小粒)単体
  • マグァンプK(一つまみ程度)
  • 底穴がある鉢
  • 受け皿

ポリポットから植え替える場合に必要な材料

  • 鉢底石
  • サンスベリアの土
  • 鉢底ネット
  • 底穴が開いている鉢(一回り大きいサイズ)
  • 受け皿

用土は「有機質」が含まれていないタイプをおすすめします。サボテンの土、観葉植物の土、多肉植物用の用土でも構いません。

サンスベリアの土、サボテンの土、観葉植物の土、多肉植物用の土は、肥料があらかじめ入っています。マグァンプKを入れる必要はありません。

室内で育てる場合、花や野菜に使う「有機培養土」を使うと、コバエや臭いが発生するので避けてください。

マグァンプKとは

植物の初期成長を促進する速効性の成分と、徐々に溶け出す緩効性の成分が含まれています。水やりの量や気温の変化による影響を受けにくく、植物が必要とするときには栄養を供給し、必要でない時は肥料成分を保持してくれる肥料です。

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肥料は、根が出てきたときに、根全体に栄養が行き渡るように施すために用意します。

鉢は底穴が開いているもので、葉が1~2枚程度の苗単体であれば、4号サイズがおすすめです。鉢が大きすぎると根腐れの原因にも。室内で育てる場合は、小さ目の鉢を選んでください。

一般的に鉢は、1号あたり3cmずつ直径が大きくなっていきます。

鉢のサイズ土の容量 直径
3号鉢0.3リットル9cm
4号鉢0.6リットル12cm
5号鉢1.3リットル15cm
6号鉢2.2リットル18cm
7号鉢3.5リットル21cm

底穴が開いていないタイプは「鉢カバー」や「ハイドロカルチャー用」ですので、植え付けないようにしてください。

受け皿は、床が汚れるのを防ぐほかに、冷え対策にもつながるため、鉢とセットで準備しておくと良いでしょう。

植え替える時期

サンスベリアは、成長が活発になる春から夏にかけて植え替えを行うのがおすすめです。

冬に購入して植え替えが必要だと感じても、5月まで待ってください。冬は休眠期ですので、水やりも必要ありません。

苗単体の冬越し

  • 新聞紙を用意する
  • 葉の部分だけ新聞紙で包む
  • 根の部分は呼吸しているため覆わない
  • 包んだサンスベリアを部屋の隅に保管する
  • 春先になったら植え付ける

最初は葉がしおれている場合もありますが、時間がたつと元に戻ります。

苗が小さすぎると、冬越しに失敗することもあるので、明らかに枯れている場合は新しいサンスベリアを迎えてあげましょう。

100均で売られているサンスベリアの植え替え

必要なものをそろえたら、さっそくサンスベリアを植え付けていきましょう。

ローレンティーは葉挿しすると斑がなくなるので、注意してくださいね。

苗単体の場合

苗単体の植え替えはとても簡単。誰でもできるので、ぜひチャレンジしてみてください。

STEP
枯れている葉っぱを手で取り除く

付け根の部分に枯れた葉っぱがある場合は、すべて取り除きます。

枯れた部分が残っていると、カビや雑菌の原因につながりますので必ず取ってください。

下の葉を取り除いた後に2~3日乾かしてもOK!

STEP
鉢の中に軽石を2/3程度入れる

発根までは軽石で育てて、根が張ってきたら培養土を使うのがおすすめです。

面倒くさい方は、はじめから観葉植物の土を使用しても構いません。

STEP
マグァンプKをひとつまみ入れる

元気に育てたい方は。マグァンプKをあらかじめ入れるといいですよ。

初根だけを目的にしている方は、マグァンプKを入れなくても大丈夫です。

STEP
サンスベリア苗を鉢の中に入れて軽石を追加する

苗を中心においたら軽石を追加します。

鉢の縁ギリギリまで用土が入っていると、水やりのときに土と一緒に水が溢れます。

鉢の縁から2~3cmは土を入れないようにしましょう。

STEP
茶色い水がなくなるまで水を与える

鉢の底の水が透明になるまで水を与えます。

水を与えて土が締まってくると、ぐらつきもなくなってきます。

細かい土や雑菌を取り除くためだよ!

ポリポットに入っている場合

ポリポットに入っている場合は、以下の手順にそって植え替えてみましょう。

市販されている「サンスベリア用土」を使うと簡単ですよ。

STEP
土を完全に乾かす

植え替える数日前から水やりを止めて、土を完全に乾かします。

ポリポットから苗を取り出しやすくするため、事前に水やりをとめます。

湿っていると取れないよ!

STEP
鉢底ネットと鉢底石の準備をする

鉢底ネットをハサミで切って鉢の底に敷きます。

次に鉢底石を鉢の底が隠れるまで入れてください。

鉢の中の通気性と排水性が良くなるからね!

STEP
新しい土を1/3ほど入れる

鉢に新しい土を1/3ほど入れます。

サンスベリアの土を使う場合は、肥料が入っているため追肥は必要ありません。

STEP
サンスベリアを取り出す

ポリポットから苗を出すには、右手の人差し指と中指を使って苗の株元(苗の土の部分のすぐ上)を挟むように押さえます。

押さえた状態でポリポットを90度に傾けます。

左手の人差し指か中指を使って、ポットの底の穴から土をゆっくりと押しだしてください。

ポットに穴が開いていないときは?

鉢の横を叩くと隙間ができて取り出せるよ!

STEP
サンスベリアを真ん中に置いて用土を足す

鉢にサンスベリアを置きます。

ポリポットの土を取り除く必要はありません。

用土は鉢の2~3cm下程度まで入れて、ぐらつきのないよう少し深めに植えつけます。

でもグラグラするわ!

プラ鉢に植えた場合は、陶器の容器に入れてあげるとグラつかないよ!

STEP
水が透明になるまで与える

最後に水をたっぷり与えて植え替え完了です。

植え替え後のサンスベリアはできるだけ明るい日陰で、風通しの良い場所に置いてください。

植え替え直後は、土の表面が乾くまで(約3週間程度)は水やりの必要はありません。

ハイドロカルチャーでも可能

サンスベリアは、ハイドロカルチャーでも育つ植物。

ハイドロカルチャーとは?

土を使わないで植物を育てる水耕栽培の一種。

100均で購入した苗を、水につけて発根させてから、底に穴の空いていない容器を使って育てる方法です。

ハイドロカルチャーの種類
  • ハイドロボール
  • ゼオライト
  • ジェルポリマー

水のコントロールが難しく根腐れしやすいので、長期で楽しみたい方は土に植え替えるのがベストです。

ハイドロボールで育てていたけど…やっぱり虫が発生したよね

水の管理が悪いと小さな虫が発生するんだよ

観葉植物をハイドロボールで育てている場合、「虫が発生して困っている」という方も多いので、初心者さんは土での栽培がおすすめです。

100均で売られているサンスベリアの育て方

100均で売られているサンスベリアをうまく育てるためには、いくつかのポイントがあります。

水やりのコツ

サンスベリアの水やりは、土が完全に乾いたらたっぷりと与えます。

植物の根は、土が乾くと水を探して伸び、水があると吸収します。
土の乾湿を繰り返すことで、根が鉢の中でよく張り、植物が健康に成長します。

サンスベリアは乾燥地味でOK。

つい心配でいつも水を与えていませんか。頻繁な水やりは土が乾かずに、根が腐ってしまうことも。

小さい鉢にするのも根腐れを防ぐためもあるんだよ。

はじめは小さい鉢で育てて、徐々に大きいサイズに移していくのがうまく育てるポイントです。

サンスベリアが好む光量

サンスベリアは日光を好みますが、直射日光や西日は葉焼けを起こす可能性も。

日当たりが良い窓辺などで育てる場合は、レースカーテンを使って光を和らげてくださいね。

東側の窓といった午前中に光が当たって、午後に日陰になる場所であれば理想的でしょう。

肥料について

植え付けてから2~3カ月くらいで根が出てきます。発根するまで追加の肥料は与えないでください。

根が出ているかどうかは、葉をつまんで軽く持ち上げてみてください。

葉を持ち上げたときに抵抗があれば、根がしっかり張っているサインです。

あまり強く引っ張らないでね!

根が張ってきたら、2カ月に1回緩効性の肥料を与えるか、月に2回程度「ハイポネックス原液」を施しましょう。

11月から4月までは肥料を与える必要はありません。

サンスベリアはうまく育てると花が咲く

サンスベリアはうまく育てると、花を咲かせる植物です。葉と葉の間から花芽のついた茎が出てくるので、株を大きく育てるのもポイントです。

窒素肥料を多めに与えてしまうと、葉や茎が大きくなるので肥料は控え目にしてください。

花を咲かせることは珍しいので「不吉」と言われてしまうことも。

わが家のサンスベリアは2年に1回ペースで花が咲くで!

実際は正しく育てている証拠なので、不安に思わないでくださいね。

まとめ

100均で売っているサンスベリアの育成術について解説してきました。

100均だと低価格で手に入るので、気軽に育てられるメリットがありますよね。

植え替えはとても簡単なので、この機会にサンスベリアを楽しんでみてくださいね。

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